システム管理者にとってストレージの管理はやっかいな作業の1つだ。この連載では、某通信系企業の美人システム管理者が襲われたバックアップトラブルを紹介していこう。 システム管理者にとって、ストレージの管理はやっかいな作業の1つだ。当然、ユーザーが誤って大事なデータを削除した場合やハード障害などによるデータ消失時は、いかに迅速にデータをリストアできるかが問われる。それだけでなく予算や既存システムとの連携を考慮し、複数サーバを利用したミラーリング、HDDによるRAID構成、とやらなければならない作業は多い。しかし、いざ緊急事態が発生すると、そのときのためのバックアップ製品が想像もしていなかった煩わしさやトラブルを生むことがある。 かかわりのない部署が移転してきた 今をさかのぼること4年ほど前、わたしの所属していたA支店のビルに、本社管轄の顧客管理部門が移転してくることになった。わたしがシステム管理