SIMロックの解除方針などを説明するNTTドコモの山田隆持社長=6日、東京都千代田区の同社本社(写真:フジサンケイビジネスアイ) 総務省のSIMロック解除方針に対して、「利用者の要望があれば」としていたNTTドコモが一転、全面的にSIMロック解除の方針を決めたのは、他社の解除も促すことで利用者を取り込みたいとの思惑があるからだ。 [表でチェック] 互換性は? 携帯3社のSIMカード 全国をほぼすき間なく網羅する無線ネットワークが強みのドコモは通信品質で定評があり、SIMロック解除によって流動化した他社の利用者を呼び込みやすい。 これに対して、周波数や基地局設置で後塵(こうじん)を拝するソフトバンクは解除に消極的だ。孫正義社長は「端末の値段が4万円以上高くなる」などと述べ、解除対応端末の投入は2割強にとどめる方針だ。 また、米クアルコムの規格を採用しているKDDIはドコモやソフトバン