1.コラーゲンとは コラーゲンは、皮膚、血管、腱、歯など殆どの組織に存在する繊維状のタンパク質で、からだを構成する全タンパク質の約30%を占めています(図1)。 全コラーゲン量の40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に存在しており、その他血管や内臓など全身に広く分布しています。コラーゲンを産生する主な細胞は、皮膚に存在する繊維芽細胞、軟骨に存在する軟骨細胞、骨を形成する骨芽細胞などです。コラーゲンはこれらの細胞から分泌されたのち、細胞の間を埋めて他の糖タンパク質とともに細胞間マトリクスを形成しています(図2)。 私達の身体は60兆個以上の細胞から構成されていますが、細胞や細胞が構成している臓器は細胞外マトリクスにより正しく形作られています。コラーゲンはこの細胞外マトリクスを構成しているタンパク質です。また、細胞の足場となり、その増殖や機能の維持に役立っています。軟骨や骨では基質タンパク質の構
コラーゲンは、皮膚、血管、腱、歯などの組織に存在する繊維状のタンパク質で、からだを構成する全タンパク質の約30%を占め、その中の40%は皮膚に、20%は骨や軟骨に存在し、その他に血管や内臓など全身に広く分布している。コラーゲンは様々な構造で存在し、タイプによりI型、II型などに分類される。加熱により変性したものがゼラチン (変性コラーゲン) で、通常のスープなどの食品から摂取している (ゼラチンについては、こちら) 。サプリメントとして利用されているものの多くは、コラーゲンの加水分解物 (コラーゲンペプチド (低分子コラーゲンと記載されていることも多い)) である。コラーゲンペプチドは、アミノ酸が2から100以下の混合物であり、構成されるアミノ酸はグリシンやプロリンが多く、必須アミノ酸のトリプトファンが含まれていないため栄養価は低い。俗に、「美容によい」「骨・関節疾患に伴う症状の緩和によい
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