女性管理職の割合に数値目標の設定などを義務づける「女性活躍推進法」が8月末に成立した。社会で活躍する女性を増やす取り組みが国を挙げて進められているのが、今の日本だ。 筆者は週に2回ほどテレビの情報番組に出演し、同じく週に2回ほど講演し、そしてその合間にコンサルティングをやって、顧客企業の社員と対話を続けている。そうしたときに、話す内容を考えるのは当然として、話す表現には人並み以上に注意してきた。 かつて「ウチの女の子」と、自社の女性社員について述べたところ、「女性はオタクのものではない」と抗議を受けた。「ウチ(あなた)」の所有物ではないし、「子」でもないという意味である。 「バカな女性もいるもので」と述べて、「上から目線だ」「何様のつもりか」「女性蔑視ではないか」とお叱りを受けたこともある。後者は、女性の中にも、そして男性の中にも、軽率な人間はいる、といった程度の意味だったが、筆者こそ軽率
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