東日本大震災をもたらしたマグニチュード(M)9・0の巨大地震を受けて、各国に警報を発した米太平洋津波警報センター(ハワイ)のチャールズ・マクリーリー所長が22日までに産経新聞などの取材に応じ、M8・0以上の強い地震が誘発される可能性もあるとして警戒を呼びかけた。 マクリーリー所長は、インド洋に大津波をもたらした2004年12月のインドネシア・スマトラ島沖地震(M9・1)では、3カ月後にも近くで巨大地震(M8・6)が発生したと指摘。ひとつの地震が他の場所の地盤にストレスを与え、間を置いて発生する地震もあると説明した。 所長はまた、「津波についての教育や警報システムがなければもっと多くの人命が失われていただろう」と述べ、日本の進んだ津波対策によって救われた人命も多いとの見方を示した。(ホノルル 坂本英彰)