印刷 会社更生手続きを進めている武富士の管財人は31日、韓国の消費者金融大手「A&Pファイナンシャル」に約280億円で事業を売却する更生計画が東京地裁から認可されたと発表した。A&Pは年内にも、武富士のブランドや店舗を引き継いで営業を始める。 過去に払いすぎていた「過払い利息」の返還を求めている人ら約90万人の債権者のうち、85.43%が更生計画に賛成したという。計画認可には過半数の賛成が必要だった。債権者には12月中旬から、請求額の3.3%が支払われる。 従来の武富士は、事業部門を切り離してA&Pに売却した後、武富士が創業家一族と争っている訴訟などを引き継ぐ会社として当面存続する。訴訟に勝ったり、手持ちの不動産が売却できたりした場合は、収入を追加の支払いに回すという。