沖縄県の米軍普天間飛行場の県内移設反対を求めて先月25日に行われた県民大会の参加人数について、主催者が「9万人」と発表したことに対し、疑問の声が出ている。 主催者の同大会実行委員会によると、会場となった同県読谷村運動広場の最大収容人数が5万人で、「会場の周囲にいた人や、交通渋滞で到着できなかった人が大勢いた」(事務局)として「9万人」と算出したという。 だが、大会直後から「実際の参加者はもっと少ないのではないか」(政府筋)との指摘が相次いだ。 都内のある警備会社が大会当日の航空写真をもとに人数を数えたところ、「視認可能な人数は1万1569人」とはじき出した。木陰やテントの下などにいた人は除いたというが、この会社は「それでも9万人には到底届かない」とみている。 沖縄県警は今回の参加人数を把握していないという。