プロレスリング・ノアの拳王(34)が、5月28日の後楽園大会で、恩師・新崎人生と対戦した。明大の日本拳法部で、全日本選手権2連覇と活躍した拳王を、プロレス界に導いたのが人生だった。同じ徳島県の出身で、人生のスカウトによって拳王はみちのくプロレスに入団。プロレス人生のスタートを切った。 拳王というリングネームをつけてくれたのも、人生だった。みちのく入門前に拳王から相談を受けた人生は、みちのくではなく、新日本、全日本、ノアなどのメジャー団体入団を勧めたという。拳王の将来性を高く買っていたからだ。その後、拳王がノアへ移籍するときも、背中を押してくれた。17年に拳王がGHCヘビー級王者になったときも喜んでくれたという。拳王にとって、ノア入団後初めてとなる人生との対戦は、その成長ぶりを恩師に見せるリングでもあった。 対戦が決まってから拳王は「人生の首を取る」などと挑発を繰り返した。リング上では、ゴン