ミャンマーのヤンゴン(Yangon)で、サイクロンの被害を受け今季の植え付けに使えなくなったイネの種もみを見せる農民(2008年5月15日撮影)。(c)AFP 【5月18日 AFP】(5月19日 写真追加)ミャンマーでは既にコメの田植えの時期に入っているが、大型サイクロン「ナルギス(Nargis)」の直撃から2週間が経った今も、被災者らはその日の食糧や仮宿を確保するのに精一杯だ。 農作地帯のミャンマー南部では、サイクロンの直撃によって、水田は破壊され、耕作用の水牛は洪水でおぼれ死に、蓄えていた穀物や種子は台無しになった。 差し迫った問題の中でも深刻なのは、大規模な食糧不足を食い止めるために不可欠な来期のコメの収穫だ。サイクロンで最も大きな被害を受けたのは、貧困なミャンマーを支える米作地帯のエーヤワディーデルタ(Ayeyarwaddy Delta)地方だった。 国連(UN)は18日、サイクロ
ミャンマー被災地からのリポート:CARE緊急査察チーム、イラワジ・デルタ地区の村の死亡者9割が女性や子ども、お年寄りが占めていると報告 2008年05月19日 12:57 発信地:東京 【ケア・インターナショナル ジャパン】 サイクロン発生から約2週間が経ち、イラワジ・デルタ地区の最も被害が大きかった地域から戻ったCAREの緊急査察チームは、村の死亡者の9割が女性や子ども、お年寄りが占めていると報告しています。 「避難キャンプには大人はいるが、子どもやお年寄りはほとんど見当たらない」と、ケア・ミャンマー現地事務所の事務局長、Brian Aglandは話しています。「最悪の事態は、多くの子どもたちが溺れて命を落としたかもしれないということだ。ある村では、500人の生存者がいたが、全員、大人である。だから、大人たちが、絶望的になりながら子どもを捜し求めてさまよっている状態なのだ」。 今回
仏MalaunayにあるNutriset社の工場で製造されるプランピーナッツ(Plumpy'nut、2005年6月23日撮影)。(c)AFP/ROBERT FRANCOIS 【5月19日 AFP】プランピーナッツ(Plumpy'nut)やBP-5はスーパーマーケットの棚に陳列されることのない食品だが、これら最新式の食品は、ミャンマーを襲ったサイクロンなど、大災害後の食糧難に最も役立つ物資の1つである。 これらの食品は輸送が容易で、すぐに食べられる。また、一般的な食品よりもずっと長期間保存できるため、災害前から栄養失調の子どもが大勢いたミャンマーでの救援活動で非常に役に立っている。 BP-5を栄養価の高いビスケットとして認識している人も多い。災害救助隊員らが「緩やかな飢餓状態」と呼ぶ状況で、この最新式クッキーが活躍している。 プランピーナッツは、10年ほど前にフランスの科学者が開発した、ピー
ミャンマー・ヤンゴン(Yangon)郊外のDalaで、避難生活を送る人々(2008年5月17日撮影)。(c)AFP/Khin Maung Win 【5月19日 AFP】国際援助団体セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)は18日、サイクロンに襲われたミャンマーで、緊急食糧支援が直ちに被災地に届かなければ、数週間以内に数千人の子どもたちが餓死する危険性があると警告した。 セーブ・ザ・チルドレンは、子どもらが「2、3週間以内に」餓死する危険性があるとホームページ上で発表した。 国連(UN)によると、5月初旬にミャンマー南西部を直撃したサイクロン「ナルギス(Nargis)」による死者・行方不明者は13万4000人を超え、被災者は250万人に上っている。 また、被災者250万人の約40パーセントが子どもだと言われており、ミャンマー軍政が救援活動に課した制限に対して、救援活動従事
大型サイクロン「ナルギス(Nargis)」が直撃したミャンマー南西部エヤワディ(Ayeyarwady)管区のKyaiklatで、涙を流す被災者(2008年5月12日撮影)。(c)AFP/Khin Maung Win 【5月15日 AFP】(写真追加)サイクロン「ナルギス(Nargis)」が直撃したミャンマーでの救援活動を行おうとしている支援団体は14日、同国軍事政権が入国を許可する望みが薄れていることから、被災者救援のため新たな方法をとりはじめた。 救援に必要な輸送ヘリコプターや軍用品もない支援団体は、ボートを雇い、タイ国境などはるか遠方から増水した川を使って被災地に支援物資を運んでいる。 海外の支援専門家は、サイクロン発生から約2週間が過ぎた現在もミャンマーへの入国ビザを待っているが発給のめどは立っておらず、一部の団体はミャンマー国民が自分たちで活動を行えるようタイでの集中訓練も検討して
大型サイクロン「ナルギス(Nargis)」が直撃したミャンマーの最大都市ヤンゴン(Yangon)南西のデダイ(Dedaye)で、子どもを抱えながら救援食料の配給を待つ女性(2008年5月14日撮影)。(c)AFP/Khin Maung Win 【5月15日 AFP】大型サイクロン「ナルギス(Nargis)」が直撃し、甚大な被害が出ているミャンマーで、同国軍事政権は14日、多数の被災者の命を救える可能性のある海外の支援団体や専門家らの入国の訴えを拒否あるいは無視し、被災地への立ち入り制限を強化した。 欧州委員会(European Commission)のルイ・ミシェル(Louis Michel)委員(開発・人道援助担当)は、サイクロンによって主要農耕地域のコメの備蓄が失われたため、飢饉(ききん)が発生する危険性もあると警告した。 ミャンマーの国営メディアは同日、サイクロンによる死者は3万84
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大型サイクロン「Nargis」が直撃したミャンマーの南西部エヤワディ(Irrawaddy)管区にあるHaing Guy島で、倒壊した自宅のがれきで作った仮の住居前で支援物資の到着を待つ被災者(撮影日不明)。(c)AFP 【5月8日 AFP】2日夜から3日にかけて大型サイクロン「Nargis」が直撃したミャンマーで7日、遺体が浮かぶ洪水の中を数日間も歩き、食料や飲料水を必死で求める生存者数千人の混乱した様子が浮かび上がった。サイクロンでの死者・行方不明者は6万人以上に上る。 最も被害の大きかった南部デルタ地帯のラブッタ(Labutta)に到着したAFPの記者によると、サイクロンで破壊され、至る所に遺体が転がる辺ぴなこの町には、食料も飲料水もほとんどない状態だという。 生存者の悲惨な状況が浮かび上がり、ある人は「人々は家族を失った。行く場所はなく、食べ物もない」と語り、別の人は「わたしたちは夜
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