1月26日に横瀬庄次さんが亡くなられたのは大変ショックなことでした。天下り役人ということで、ずいぶん各方面から悪者扱いされた方ですが、横瀬さんが新国立劇場を退職後に移られた聖マリアンナ医科大学にまでうかがって、2003年にインタヴューして確信したのは、横瀬さんは間違いなく、現在の新国立劇場のあり方を作り上げた最大の功労者だったという事実です。 その模様は一部「パーフェクト・オペラ・ガイド」(音楽之友社)に掲載しました。が、ここではその編集前のほぼ全容をノーカットでご紹介します。ちょっと長くなりますが、横瀬さんの仕事をしのぶ上で、ここで公開するのも、決して悪くないことだと思い、あえてご紹介します。いまの新国立劇場がなぜこのようにして存在するのか、その経緯がネット上で公開されることは、きっと意義があるはずです。 もちろん、横瀬さんのおっしゃったことがすべて全的に正しいとは限りません。ただ、