ただし、単純にグローバル化の波に身を任せればいいというのは間違いである。 確かにグローバル化することで世界経済は効率化が進み、いままで高くて買えなかったものが安く手に入るようになった。 しかし、その一方で私たちは大切なものを失っているのではないか。 すでに欲しいものはほとんど手に入っている先進国の人々にとって、これ以上の効率化は自国の産業を中国をはじめとした発展途上国に譲るだけで新しい付加価値を生み出さなくなっている。 だとすれば、グローバル化の流れには堰を設けて流速を緩和したりバイパスを作って別の方向に流してやることが必要ではないか。 そう唱えている人がいる。ニューヨークと東京を主な活動拠点としている世界的な米国人アーティスト、アレクサンダー・ゲルマン氏である。 ゲルマン氏は地方の優れた文化を掘り起こしてそれを世界に紹介していく「ポストグローバル」という概念を打ち出している。 彼の作品は
![ポストグローバル時代、日本こそ世界の手本になれる 人々を不幸にし始めたグローバル化、効率と速さはもういらない | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7ecca159e42e175e31b13c05756980d2a3ec0e73/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2Fa%2F1200mw%2Fimg_bae09c53fd28e13b4c67fff143983ffc38822.jpg)