生きているということ いま生きていること で、はじまるこの詩のフレーズ。 どこかで聞いたことが… あ、これ、知ってる!教科書に載ってた!? 『生きる』の詩をもとに描かれた絵本です。 『生きる』 いまを生きる 『生きる』 谷川俊太郎・詩 岡本よしろう・絵 土の上にセミがお腹を空に向けて、羽根を地面につけて死んでいる セミの死骸にたかる蟻が数匹 自分の体の何倍もあるセミの羽をくわえて運ぶ蟻が一匹 ページの隅の方に向かって歩いている (セミの死骸からちぎり取ってきたんだ!) そして、そんなセミの死骸と蟻たちを見下ろしている男の子の影が地面に映っている 生きているということ いま生きているということ この最初のページを見たとき、少し驚きました。 動かないセミの体の一部を、せっせと運んでいるのは、生きて動いている蟻です。 生きることがつながっている! 死んでいる虫から「生きる」バトンを受け取った虫の