今回紹介するのはオルヴァルです。 このビールはトラピストビールと呼ばれるビールで、ノートルダム・ド・オルヴァル修道院で造られています。黄金の谷を意味するオルヴァルにはこんな伝説がありました。 <オルヴァルにまつわるエピソード~マチルドの泉の伝説~> 現在の修道院近くには旧修道院の廃墟となった場所があります。そこにはマチルドの泉というオルヴァルの醸造に使われる泉があるのです。 むかし、むかし、イタリアのトスカナ侯爵婦人であるマチルド未亡人がいました。そのマチルド婦人がオルヴァルを訪れたときに、谷にあった泉のほとりで休憩していると、泉の底に夫の形見の金の指輪を誤って落としてしまいます。そこでマチルド婦人は「指輪が返ってきたならこの地に修道院を建てます。」とマリア様にお祈りをすると、なんと一尾のマスが金の指輪を加えて水面に上がって来たのでした。それに驚いたマチルド婦人はここは黄金の谷だわ!と叫ん