ニュースとともに：頼もしい司書の力 ／福井 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)先月２４日付の福井面で、鯖江市にある京都大防災研究所付属地震予知研究センター北陸観測所の横穴が、太平洋戦争中には軍需工場だったことを書いた。取材の取っかかりは「元々、軍需工場だったらしい」というぼんやりした情報。基礎的な知識がほしいと鯖江市図書館を訪ねたが、あいまいな情報では本を探せない。司書に聞くと、郷土史の中からあっという間に１冊取り出してくれた。 小さな地域の限られた情報が、なぜすぐに見つかるのか。驚いて聞いてみると「その地域で働いたことがあったので、知っていた」という。自分が知らなくても、同僚に聞けば大体解決するそうで、頼もしい。 県立図書館でも、昨年度１年間の司書へのレファレンス（照会）は２万４４６１件。５年間で２倍以上増えた。「パソコンでは一文字でも間違うと、検索で出てこない。司書なら見つけられますからね」と担当者。パソコンの検索も便利だが、司書の記憶や知識の力を頼りにしている
