カイロ中心部のタハリール広場で3日、包帯姿で前日の衝突の様子を話す反政権デモの参加者=越田省吾撮影カイロ中心部のタハリール広場周辺で3日、大統領支持者からの投石に備える反政権デモの参加者たち=越田省吾撮影 【カイロ=前川浩之、貫洞欣寛】ムバラク大統領の即時退陣を求める野党勢力のデモ隊を、ムバラク派が襲撃し大規模な衝突が起きたエジプトの首都カイロ中心部タハリール広場周辺では、3日も散発的な衝突が続いた。衛星テレビ局アルジャジーラによると、一連の衝突の死者は13人、負傷者は1200人に上った。野党勢力は4日を「追放の金曜日」と名付け、再びムバラク氏の退陣を求める大規模デモを計画しており、全土で激しい衝突に発展する可能性がある。 タハリール広場では3日、野党勢力のデモ隊数千人がフェンスなどを使ったバリケードをつくり、立てこもった。一方、ムバラク派も数千人が広場北側に陣取っており、一触即発の状