【ワシントン=勝田敏彦】白亜紀末の恐竜大絶滅が起きてから70万年ほど生き延びた恐竜がいたことが、カナダ・アルバータ大などの研究でわかった。論文が米地質学会の専門誌に掲載され、同大が28日、発表した。 恐竜の大部分は、巨大な隕石(いんせき)が地球に衝突して起きた気候変動が原因で絶滅したと考えられている。地層年代を決める国際委員会は2008年、その時期を約6550万年前としている。 研究チームが、米西部ニューメキシコ州で見つかったアラモサウルスと呼ばれる草食恐竜の大腿(だいたい)骨を使って、生きていた時代を「ウラン・鉛法」と呼ばれる方法で精密測定したところ、大絶滅の時期より70万年新しい6480万年前だった。 研究チームは「気候変動が起きても一部の草地は残り、草食恐竜が生き延びることができた可能性がある」と指摘している。
最古の羽毛恐竜「アンキオルニス」の化石。左上に頭部がみえる=研究チーム提供 中国遼寧省で見つかった羽毛をもつ恐竜の化石が「最古の鳥」とされる始祖鳥より古い時代のものであることを、中国科学院などのチームが突き止めた。「鳥類は恐竜から進化した」という説を裏付ける有力な証拠になりそうだ。英科学誌ネイチャー(電子版)に24日、発表した。 この化石は「アンキオルニス」という小型肉食恐竜。鳥に極めて近い恐竜で、腕や尾だけでなく、脚にも長い羽毛がついている様子がはっきりとみてとれる。発見されたのはジュラ紀後期の1億5100万〜1億6100万年前の地層で、最古の鳥類とされる始祖鳥(約1億5千万年前)よりも古い。 鳥へ進化する直前段階とみられる羽毛恐竜の化石はこれまでいくつか報告があるが、年代推定と保存状態がしっかりした化石は始祖鳥より新しい白亜紀(約1億4千万〜6500万年前)のものしか見つかってい
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