文化財防火デーの消防訓練で、金堂から模擬仏像を救出する消防隊員ら=26日午前、京都市南区の東寺、上田潤撮影 文化財防火デーの26日、京都市南区の東寺で、「文化財トリアージ」を使って火災時に仏像を搬出する訓練があった。被災者のけがの程度に応じて治療の優先順位を決めるトリアージを応用。京都市南消防署が文化財の重要度などを書き込んだ資料に基づき、白いさらしを巻いた模擬仏像4体を優先順位に従って運び出した。 訓練は、東寺境内の金堂北側から出火し、建物全体に火が広がっている状況を想定。南消防署員が、事前に寺側から仏像の場所や国宝などの指定の有無、搬出に必要な人数などを聞き取って作成したトリアージの資料を持参。同署員らが資料に従って仏像を運び出す一方、逃げ遅れた人の救出や消火活動にもあたった。 清水寺や知恩院などがある東山消防署でも、仏像の名前と写真などを事前に記したタグを搬出時に取り付け、文化