【“流通合理化”に賛成】 現在、取次各社が返品業務を大幅に変更しようとしている。前提として、僕はこれに賛成します。出版業界とそのシステムには様々な改善・改革の必要があると思っているので、その取組みには大いに期待を持っています。 ただ、そんな今だからこそ取次各社にお願いしたい。同時に、業界全体の流通情報の公開・共有を進めて欲しいのです。 具体的にいうと、書店名付きの返品データの出版社へのフィードバックと、新刊配本データの無料化を実現して欲しい。返品データについては、すでにVAN経由などでの書店名付きデータの提供が検討されているようなので、今後の推移に注目したいと思います。 新刊委託配本リストについては、現在、取次会社に五〇〇〇円から六〇〇〇円程度の費用を支払うと、一覧表のプリントか、エクセルなどの表計算ソフトで読み込みできるデータの形でもらうことができます。この無料化を中心に、順を追って説明