動作原理を説明する前に、クラシックWebアプリケーション(本連載では旧来のWebアプリケーションを示す)とAjaxアプリケーションの構造上の違いを説明する。この両者の違いは以下に示すようにAjaxエンジンの有無にある(図1)。 このAjaxエンジンはAjaxアプリケーションのコアであり、JavaScriptで記述される。Ajaxエンジンは、任意のタイミングでWebサーバからダウンロードされた後、ブラウザ内で動作する。 Ajaxエンジンをうまく開発すれば、次項より説明する待機時間を減らすことなどができるため、ユーザビリティを飛躍的に向上することができるということだ。 ただし、Ajaxエンジンは1つではない。特定のアプリケーションに特化したAjaxエンジンもあれば、汎用的なAjaxエンジンもある。またAjaxエンジンにもいくつかの実装方法があり、各々の特性がある。これについては後の回で解説する