物質を構成する原子に含まれる「原子核」は、中性子や陽子が特定の数の場合に安定するため、その数は物理学の世界で「魔法数」と呼ばれています。 この「魔法数」はこれまで、2や8など10種類だけが知られていましたが、理化学研究所などの研究グループが11番目の「魔法数」を見つけ、イギリスの科学誌「ネイチャー」で発表しました。 物質を構成する原子の中心には「原子核」があります。 その「原子核」が安定するのは、中の陽子と中性子が特定の数の場合で、その数は物理学の世界で「魔法数」と呼ばれています。 これまで魔法数は、2から126まで10種類が確認されていて、例えば中性子と陽子の数がともに「魔法数」の2であるヘリウムは非常に安定しています。 また、8も「魔法数」の1つで、中性子と陽子がともに8つある酸素の原子核も安定性が際立っています。 こうしたなか、理化学研究所と東京大学などの研究グループが加速器と呼ばれ
ことしのノーベル物理学賞に、すべての物質に質量を与える「ヒッグス粒子」の存在を半世紀近くも前に予言したイギリス、エディンバラ大学のピーター・ヒッグス名誉教授ら2人が選ばれました。 スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は日本時間の午後7時45分ごろ、ことしのノーベル物理学賞を発表しました。 選ばれたのは、イギリスのエディンバラ大学のピーター・ヒッグス名誉教授と、ベルギーのブリュッセル自由大学のフランソワ・アングレール名誉教授の2人です。 2人は、すべての物質に「質量」を与える「ヒッグス粒子」の存在を1964年に予言しました。 ヒッグス氏らの理論によればおよそ138億年前、宇宙が誕生したビッグバンの大爆発によって生み出された大量の素粒子は、当初質量がなく自由に飛び回っていたものの、その後、ヒッグス粒子が宇宙空間をぎっしりと満たしたため素粒子がヒッグス粒子とぶつかることで次第に動きにくく
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