スキー・ジャンプ競技のオリンピアンである高梨沙羅選手は、2月7日の「北京2022 」冬季五輪混合団体戦の1回目にみごとな大ジャンプを跳んだ。しかし、そのジャンプは失格と判定され、それが主因となって、日本チームは、高梨選手の2回目のジャンプにおける再度の大跳躍にもかかわらず4位の成績に終わり、「メダル」を逸した。 高梨選手のジャンプが失格と認定されたのは、ジャンプ終了後の抜き打ち検査で判明したある事実ゆえで、それは着用していたスーツが規定寸法より大きかったという、思いもかけないものだった。同様の理由でほかに4人の選手が失格を宣告された、と伝えられる。 規定よりも大きなスーツは、規定内のスーツにくらべ、より大なる空気を呼び込んで、より大なる揚力を生じさせるのでフェアではないというのが理屈だ。高梨選手も、そしておそらくは他の4選手も、各自の国の名誉をもかけた競技大会で、あえて不名誉きわまる不正手