延べ300人以上の風俗で働く女性にインタビューを行い、執筆を続けるノンフィクション作家の吉岡優一郎さん。 インターネットラジオ『フーゾクリンクラジオ』のパーソナリティーも務め、軽快なトークでリスナーを楽しませている。 今回は、そんな多岐にわたり活躍する吉岡さんの半生から、風俗業界で働く意義と、すべての業界関係者に向けたメッセージをお届けする。 「僕には、なにひとついいところがない」と鬱屈した少年時代 岡山県の田舎で育った僕の幼少時代は、ずっといじめられっ子でした。勉強ができなければ、運動もできない。実際、小学校6年間通じて体育と図工の成績はずっと1でしたよ。 高校を卒業するまでずっと劣等感の塊で、「僕には、なにひとついいところがないじゃん」って思っていたんです。 大学受験は、親が無理やり敷いたレールを歩む形になります。祖父が歯科医だったので、僕も歯科医になれと。僕の意見なんてなにも聞いても