農林水産省が行っている農業版の国勢調査がまとまり、全国で農業を職業としている人の数は5年前に比べて28万人余り減り、平均年齢も初めて67歳台となるなど、担い手の減少と高齢化に歯止めがかからない厳しい実態が浮き彫りになっています。 それによりますと、ことし2月1日現在で全国で農業を職業としている人は176万8000人で、5年前の調査に比べて28万4000人、率にして13.8%減りました。 農業を職業としている人の数は、今の考え方で統計を取り始めた昭和60年の346万5000人から毎回減り続けていて、担い手の減少に歯止めがかからない状況が続いています。 平均年齢も67.1歳と、今回初めて67歳台となり、全体の64.7%が65歳以上の高齢者となっています。 また、ほかの職業を持ちながら農業も行っている人を含めた数は全国で209万人となり、5年前の調査に比べて51万6000人、率にして19.8%減