失われたデザイン感覚 子供のころ、砂場で砂まみれになりながら時間が経つのも忘れて遊んだ記憶が、誰にでもあるだろう。そして幼稚園や小学校で、粘土をこねて新しい形を作り上げる喜びの記憶も……。当初、今回はインターフェースの透明化について語る予定であったが、引き続き、専門家によるデザインを支援するワークベンチについて稿を費やしたいと思う。 コンピューターが生まれる以前の時代、人々は自然の素材を使って3次元形状をデザインした。古代の都市設計者は、粘土や小石、木片を使って都市景観をデザインした。素材に直接手を触れて、その感触を楽しみながら、自分の身体空間の中でアイデアを形にした。それを囲み、人々は未来の街について議論を重ねたのだ。 しかし、残念ながらCADシステムが幅を効かす現代のデザイン環境では、粘土や砂の持つ連続的かつ自由な造形や、素材の感触を両手で確かめながら表現できる特質が欠落している。今回
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