前回は、「2010 AMD Financial Analyst Day」や半導体関連イベントの講演概要などから判明した、AMDの次世代CPU「Bulldozer」の内部構造について解説した。今回は、それを踏まえた将来のロードマップについて解説しよう。まずは、サーバー向けCPUから始めたい。 2012年にはTerramar/Sepangコア世代に サーバー向けCPUロードマップ 11月に開かれたFinancial Analyst Dayでは、大雑把な方向性(下画像左)と簡単なロードマップ(同右)のみが示された。しかし、実際には2010年~2012年にかけてプラットフォームの移行が2回も発生するため、製品ラインナップは上の図1のように、かなり複雑なものになる。 まず2010年は、連載32回でも触れたとおり、Socket Fの「Opteron 8xx/2xx/1xx」からSocket C32の「
今回は久しぶりにCPUロードマップの話題を取り上げよう。去る11月9日、AMDは「2010 AMD Financial Analyst Day」を開催した。このイベントは金融系のアナリストに向けて、自社の経営状態のレポートや今後の製品展開を含む業績予測、および自社の経営方針などを説明するという、株式上場会社にとっては重要なイベントである。 同時にこのイベントは、同社の今後の製品ロードマップ展開を示してくれるという観点で、IT業界/プレス関係者にとっても重要なイベントである。そんなFinancial Analyst Dayで2011年における製品ロードマップの概略が示されたので、まとめてご紹介したい。 なお、2011年2月にIEEEの主催する国際会議「ISSCC」(International Solid-State Circuits Conference)が開催される予定だが、開催に先立って
AMDが2010年のFinancial Analyst Dayを開催した。金融アナリスト向けだが、最新ロードマップと“決意”を示す重要な機会。今回はどんな決意を示しただろうか? 和解で“足かせ”が外れたAMDは総攻撃を決意 2010年11月9日(現地時間)、AMDは2010年のFinancial Analyst Dayを開催した。例年、秋に金融関係のアナリスト向けに開かれているイベントで、Webキャストで全世界に配信される。 冒頭のあいさつに立ったCEOのダーク・マイヤー氏は、2010年をリストラ完了の年と位置づけるとともに、2011年を“APU”による攻勢の年とした。AMDは2008年に製造部門の分離を伴うリストラを発表し、2009年にはGLOBALFOUNDRIESとして分社化した。さらにAMDは、最大のライバルであるインテルとの長年にわたる独禁法訴訟を2009年11月に和解し、和解の
8月22日から24日にかけてスタンフォード大学で開催されたHot Chips 22において、Advanced Micro Devices(AMD)は2010年後半から2011年にかけて登場する新プロセサに使われる新規設計の「Bulldozer」コアと「Bobcat」コアを発表した。 Bulldozerの発表を行うAMDチーフアーキテクトのMike Butler氏 Bulldozerは性能とスケーラビリティに主眼をおいたサーバからデスクトップなどの用途、Bobcatはフレキシブルで低電力で小型というのが主眼で、低電力で安価な用途が中心と説明された。 AMDのBulldozerとBobcatコアの位置づけ なお、今回の発表は、これらのプロセサコアのマイクロアーキテクチャ的な面の発表に限定されており、クロックや性能、チップ面積、消費電力などのコアの物理的な側面についての情報は含まれていない。また
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