SCSIの生みの親ともいえる存在でもあり、近年は高付加価値を持つRAIDカード製品を展開してきたアダプテック。半導体メーカーのPMCシエラに買収されてから約半年経ち、ようやくPMCシエラの一部門として新製品の投入にこぎ着けた。 チップからRAIDスタックまで自社開発できる 2010年6月にアダプテックを買収したPMCシエラ(PMC-Sierra)はおもにWANやFTTH、ストレージ、ネットワーク系のチップを開発・製造する半導体メーカー。このうちOEMを中心に好調に推移しているストレージ系ビジネスをより強化するため、リテールに強みを持つアダプテックを買収したというのが経緯だという。 アダプテック側としても、インテルのチップを採用していた今までの製品は、どうしてもインテルの製品出荷に依存してしまうという難点があった。また、ボードのOEM先顧客はやはりチップの自社開発まで求めてくることが多かった