一九八〇年代に大ブームとなり、今なお根強い人気を誇るアニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル「ガンプラ」。これを小学校の授業で組み立てる試みが始まっている。文部科学省の学習指導要領にのっとった正式な授業で、企画したバンダイスピリッツの担当者は「日本のモノづくりについて楽しみながら学ぶ機会にしてほしい」と意気込む。 「あ、外れちゃった」「意外に簡単じゃん」。千代田区立富士見小学校で先月二十日、五年生の二学級がガンプラ制作に挑んだ。図工ではなく社会科の授業。組み立て前に、企画から生産までの様子を紹介する十五分ほどの映像を視聴。多くの人がかかわり初めて製品になることや、「ランナー」と呼ばれるパーツを固定するプラスチックは溶解してリサイクルしていることを学んだ。