和歌山県太地町で9月1日に解禁された追い込みイルカ漁に抗議するため、現地を訪れていた米国籍の活動家、リチャード・オバリー氏(75)が2日朝、太地町内で自損事故を起こした。和歌山県警新宮署への取材でわかった。本人や他の住民にけがはないもよう。 オバリー氏は、太地町を舞台にした米ドキュメンタリー映画で2010年にアカデミー賞を受賞した「ザ・コーヴ」に主演しており、反捕鯨団体シー・シェパードをはじめ、日本を訪れる海外の反捕鯨活動家の中でも「大物活動家」(治安当局)とされる。 オバリー氏は2日前の8月31日、同県那智勝浦町内で署員に職務質問を受けた際、提示しなければならない旅券を携帯していなかったとして、現行犯逮捕されていた。 その後、オバリー氏は容疑を認め、和歌山県警新宮署は1日夜に身柄を釈放して、任意での捜査に切り替えた。オバリー氏はイルカ漁の反対運動を行うため、2日朝から、自分で運転して太地