「八神庵のそば」を仕掛けた信州の老舗蕎麦屋の取締役に聞く,次の世代のためのギフトとキャラクターグッズの熱い関係 ライター:徳岡正肇 2019年12月,年末も押し迫った「THE KING OF FIGHTERS」(以下KoF)界隈に突然吹き荒れたニュースは,新作やスピンオフの話題ではなく,「蕎麦」だった。蕎麦というのは格闘ゲーム特有の隠語でも何でもなく,普通に湯がいて普通に食べる,あの蕎麦である。同じ食べ物でも,FPSにおける「芋」のような意味もない。 「蕎麦処 八神庵のそば」と題されたこの商品は,KoFの人気キャラクターである八神庵がパッケージに配された商品だ。ジャンルとしては「キャラクターグッズ」,攻めた名前で呼べば「キャラ蕎麦」となる。蕎麦屋店員の格好をして蕎麦を打つ八神のパッケージイラストとあわせ,少なからぬ人は「最近の庵は異世界行ったりしてるし,蕎麦くらい打っても不思議じゃないよね