「これこそが、1日24時間、昼も夜も稼働する世界初のソーラー発電所だ」と、発電所を運営するトレソル・エナジーのテクニカルディレクター、サンティアゴ・アリアス氏は語る。 発電所のメカニズムは、反射鏡が太陽光をタワーに集め、容器に入った溶融塩に熱をためる。タワーに集まる光の強さは地球に届く太陽光の1000倍にもなり、溶融塩の温度は摂氏500度を超える。この熱で蒸気を作ってタービンを回して発電する。 ヘマソラールの特徴は、そのエネルギー貯蔵能力にある。日中に蓄えたエネルギーで夜間も発電を続けることができるのだ。 年間の稼働時間は、通常の太陽光発電所が1200〜2000時間ほどのところ、ヘマソラールは6400時間に上る。このためヘマソラールは、エネルギー貯蔵機能を全く持たない発電所よりも60%以上多くエネルギーを生産することができる。ここのエネルギー生産量はスペインの3万世帯の消費量分に相当し、し
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