「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで有名になった北海道帯広市の旧国鉄広尾線・幸福駅の駅舎が、老朽化のために2日から改築工事に入る。1日には全国からカップルらが訪れ、11月上旬の工事終了までしばしの別れを惜しんだ。 幸福駅は1973年にNHKのテレビ番組で紹介されたことをきっかけにブレーク。広尾線は87年に廃線となったが、木造駅舎はその後も残って、カップルたちが訪れている。駅舎の内壁や天井には「出会えて感謝」などと書かれた恋人たちのメッセージや名刺などが貼られ、2008年には静岡市のNPO法人から「恋人の聖地」として認定された。 改築は帯広市の事業として行われる。古い駅舎の木材を再利用し、メッセージなどは取り外されるものの、改築前の雰囲気は残す方向という。