《『Voice』2013年10月号より》 「トモダチ作戦」にも参加した現役隊員への独占取材を敢行。 オスプレイ配備、普天間基地移設問題などに揺れる海兵隊の実像に迫る。 [取材・構成] タカ大丸(ポリグロット〔多言語話者〕) 私が操縦するオスプレイは、大きく揺れつつ名もなき沖縄中部の野球場に降り立った――。 といっても、これはシミュレーターの話である。 7月下旬、私タカ大丸と担当編集者の野村高文氏は那覇空港に降り立った。私にとっては1月に某テレビ局の通訳として同行して以来2度目の沖縄で、目的地は渦中の普天間基地だ。 「未亡人製造機」という悪評が付きまとう垂直離着陸輸送機オスプレイに、現場の隊員はどんな思いで乗っているのか? 普天間から辺野古の移転は日本と米軍の双方にどのようなメリットとデメリットをもたらすのか? そんな本音を現役海兵隊大尉に直撃する機会に恵まれた。 まず通されたのは、基地内