準大手ゼネコンの「西松建設」から民主党・小沢代表の資金管理団体「陸山会」への違法献金事件に絡んで、東北地方のゼネコン談合組織が小沢事務所側の意向をくんでいたとされる問題に、大手ゼネコン「鹿島」の東北支店元幹部が関与していた疑いのあることがわかった。 この元幹部は「仕切り役」として、小沢事務所側が受注させたい業者の名挙げを「天の声」と受け止め、組織内で受注調整していたとみられている。東京地検特捜部も西松建設関係者らの調べから、こうした経緯を把握している模様だ。 これまでの調べなどから、小沢代表側には、西松建設が95年ごろから迂回(うかい)献金していたほか、大手の「清水建設」「大林組」「大成建設」と準大手の「戸田建設」も同様に献金していた疑いが浮上。迂回献金には、小沢事務所側が談合組織に受注を働きかけてくれた見返りの意図があった疑いもあるとみている特捜部は、談合組織の中心にいた鹿島側と小沢