米国の大手ゲーム販売会社Electronic Arts(以下、EA)は先月30日、ゲームコンテンツのダウンロード販売による収益がすでに全体の半分以上を占めていることを、欧州で開かれたナスダックの投資家向け説明会にて明らかにした。いまやPCゲームのみならず、家庭用ゲーム機においてもオンラインストアでのデジタル販売は、パッケージ販売の存在と小売ビジネスを脅かすほどに定着し始めている。書籍や楽曲のダウンロード販売が従来のアナログ媒体を侵食しているように、ゲーム業界全体のデジタル化も例外ではない。究極的には利便性へ帰着していく消費傾向と、デジタルコンテンツならではのビジネスモデルから、ゲーム文化を飲み込むデジタル化の波を紐解いていく。 ダウンロードの利便性へ帰着する消費傾向 ゲームソフトのダウンロード販売は昨今、SteamやOrigin、UplayのようなDRMプラットフォームを通して購入するPC