国内では25年ぶり、広い範囲で観測できるのは実に932年ぶりとなった金環日食。 8000万人に観測のチャンスがありましたが、NHKも世紀の天体ショーを撮影するため、全国のおよそ100か所でカメラマンが待ち構えました。 金環日食はどうやって撮影されたのか。 映像取材部の稲益寛カメラマンが報告します。 入念に機材を準備 21日のニュースでは、飛行機から見るツアーや動物園のサルの反応など、金環日食についてのさまざまな話題が放送されました。 その中で私が撮影したのが、「本記映像」。 つまり、美しく・安定した・アップサイズの「これぞ金環日食」という映像で、このために1か月前から準備を始めました。 金環日食が何時ごろ見られるかはあらかじめ分かっていましたが、その瞬間だけを撮影する写真とは違って、太陽の欠け始めから終わりまでの過程をすべて撮影しなければなりません。 太陽を画面いっぱいのアップ