今から10年前、日本の有料道路の建設や管理は、日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、本州四国連絡橋公団という4つの特殊法人が牛耳り、談合が横行。社会問題と化しておりました。そんな道路4公団が構造改革で民営化され、10月で10周年を迎えました。この10年で何が変わったのか? 道路公団民営化の立役者・猪瀬直樹氏と一緒に、民営化の成果とこの先なすべきことを総括してみました 清水草一=文 Text by Shimizu Souichi ◆道路公団民営化とは何だったのか? 10年たった今、振り返ってみた! 【対談】猪瀬直樹×清水草一 清水:道路公団民営化から、10年たちましたが、その立役者として、この10年を振り返っていかがですか? 猪瀬:10周年ということで、新聞が何社か取材に来たが、記事を見たら実にひどい。今だに「無料開放遠のく」みたいなことを書いている。10年前もわかってなかったが