巨大なx86プロセッサ市場でIntelの後塵を拝してきたAMDが、この強敵を法廷に引きずり出そうとしている。AMDは先月末に起こした訴訟で、IntelがシステムベンダーによるAMD製品の採用を阻止しようと脅し、強要、資金提供などの独禁法違反行為に及んだと主張している。「AMDの市場シェアは、技術的リーダーシップに見合っていない。Intelの不正行為がその原因だ」――。6月27日、AMDがデラウェアの米連邦地裁に提出した48ページの訴状にはそう記されている。AMDは公判を請求しており、来年末までにこの訴訟を陪審に持ち込むことを目指している。この訴訟をめぐる主な疑問に答えるべく、業界識者と法律の専門家から集めた見方をまとめてみよう。 なぜAMDはIntelを訴えているのか AMDは32/64ビットのOpteronプロセッサ、およびデスクトップ用のAthlon 64プロセッサによって技術革新を進