ソフトウェアの翻訳は単に英語に堪能なだけでは足りないかも、という思い出話。 Vimの魅力の一つに充実した有用なドキュメントがある。ここまでドキュメントが充実ししかも有用なオープンソースソフトウェアは実はかなり珍しい。しかしそれが英語であっては、日本人にとって無いも同然というのもまた事実だ。個人的には苦手ではあるものの読むだけならば辞書片手に頑張ればいいじゃんと思うのだが、なかなかそうもいかないらしい。 ある日、いつものようにmattnさんが「訳したんだけど」とtutorの翻訳を送ってきた。tutorというのはVimのチュートリアルドキュメントで、書かれているとおりに1時間未満の訓練をすることで基本的なVim操作を覚えられる、というなかなか価値の高いドキュメントだ。それをmattnさんが訳したのでレビューして欲しいとのこと。さっそく幾つか気になるところを直しつつ、mattnさんが意図的に訳さ