バーチャルライバーブランドのホロライブを運営するカバー株式会社によって、所属のライバーのゲーム実況の一部が任天堂株式会社をはじめとしたメーカーの許諾を得ずに配信されていたことを認める声明を発表したことで、ホロライブのみならず、バーチャルライバー界隈、更にはゲーム実況界隈全体が揺れている。 この問題について、企業勢ライバーのゲーム実況収益化の問題について、主に任天堂のガイドラインとカバー株式会社の声明を元に個人的な考察をしてみたい。 なお、筆者は大学時代に法学部に在籍していたが、知的財産関連の知識については専ら独学によるものであることをあらかじめ断っておく。 1.問題の簡単な経緯 2020年6月1日、業界においてホロライブと双璧といえるバーチャルライバーブランドのにじさんじを運営するいちから株式会社から、任天堂株式会社の著作物の利用に関する包括的許諾契約を締結したというリリースを発表した。