厚さ0.1 mm程度の微小な空間を用いて切り替えるガスクロミック方式の調光ミラーシート これまでの調光ガラスの約20倍の切り替え速度を実現 膜厚が10分の1になり、製造コストを大幅に低減 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)サステナブルマテリアル研究部門【研究部門長 中村 守】環境応答機能薄膜研究グループ 吉村 和記 研究グループ長は、新しい切り替え(スイッチング)方式による調光ミラーシートを開発した。 調光ミラーは透明な状態と鏡の状態をスイッチングでき、これを窓ガラスに用いると太陽光を効果的に遮って冷房負荷を大きく低減する省エネルギー型ガラスが実現できる。今回、開発した調光ミラーシートは、従来とは全く異なるガスクロミック方式でスイッチングを行う。従来のエレクトロクロミック方式の調光ガラスと比べて約20倍の高速なスイッチング速度で、可視から近赤外領