予選プールが終わり、いよいよ強豪同士の戦いが始まるラグビーワールドカップ(W杯)。関連する企業の間では「もう1つの戦い」が繰り広げられている。狙いが、9月に前年同月比で5%増えた訪日客による需要だ。W杯の試合を観戦するファンは全国各地を訪れており、経済効果も波及している。W杯を堂々と告知できるスポンサー企業では、「特需」で終わらせないための取り組みが進んでいる。 「超近代的。世界のチャンピオンだ」。W杯開幕後、フランスのメディアがこう紹介したのが日本のトイレだ。今大会ではTOTOがスポンサーとなっている。TOTOは12会場のうち大会前に改装した9会場(既存も含めると10会場)のほか、成田空港にもトイレを設置。賞賛の的となっているのは、最新鋭の「ウォシュレット」だ。 ビール業界では「ハイネケン」が突っ走っている。ハイネケンは1995年からラグビーW杯のスポンサーを担っており、試合会場やファン
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