JR新宿駅で2日夜、線路脇に横たわっていた男性が電車と接触して死亡した事故で、警視庁は3日、男性の身元を東京都豊島区の会社役員石井宏幸さん(47)と確認したと発表した。 石井さんは全盲で、ブラインドサッカー元日本代表選手。日本ブラインドサッカー協会創立メンバーで同協会副理事長を04年から8年務めるなど、ブラインドサッカーの普及に尽力した。 石井さんが電車と接触したのは2日午後7時15分ごろ。複数の目撃者によると、石井さんは白杖を持ってホームで電車を待っていたが、山手線の大崎発外回り電車がホームに入る直前、線路に下りたという。現場には転落防止用のホームドアはなかった。警視庁新宿署は当時の状況を調べている。 石井さんはイベント企画及び運営や障がい者支援などを行う会社の代表取締役を務めており、視覚障がい者のホーム転落事故防止活動にも従事していた。 石井さんは病気で28歳だった00年に失明。元々、