「玉音盤」の録音に携わり、3年前に91歳で亡くなったNHKの元技術職員、玉虫一雄さんは、生前、NHKの取材に答えて当時の様子や思いを語っていました。 録音に臨んだときの気持ちについて、「とにかくうまく録音できればいい、失敗したら大変だと考えていた。緊張の一語に尽きる」と語っていました。録音を終えて帰る際には、「玉音盤」を奪い取ろうとした反乱軍に拘束され、「銃殺されるかもしれない」と考えたといいます。 翌15日の「玉音放送」に臨んだ際は、「放送できるようにしなければだめだ、重大な責任があるんだと考えていた」と述べ、放送を終えたあとの気持ちについて、「ほっとしたの一語に尽きる」と振り返っていました。そのうえで、玉音放送に携わった1人として、「玉音放送についてもう少し知ってもらいたい。国民の終戦後の苦労もあって、はじめて現在の平和は保たれている。この平和がいつまでも続くような努力をしていただきた