グローバル展開を続け、2023年には4兆円を超える過去最高の営業利益を記録したトヨタ自動車。系図研究者の菊地浩之さんは「トヨタグループの特徴は、初代・豊田佐吉から始まる豊田家一族のレガシーをうまく活用してきたこと。現会長の豊田章男氏は2009年の赤字転落という危機の時、自動車好きの創業者一族というイメージ重視で社長に就任した」という――。 初代・豊田佐吉は大政奉還の年に生まれた農民だった 世界を代表する自動車メーカーとなったトヨタ自動車。そのオーナー一族が豊田(とよだ)家であることは周あまねく知られている。オーナーが「トヨダ」で、社名が「トヨタ」なのは、乗用車のマークを考案したデザイナーが「濁点がない方がスマート」と濁点を取ってしまい、それが採用されたために「トヨタ」になったといわれている。
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