栗東トレーニング・センター内の施設で餌を食べる馬たち=滋賀県栗東市 【金子元希】日本中央競馬会(JRA)が、所属する騎手がレース後にタクシーで帰る費用を負担しているのは不適切だとして、会計検査院は15日、改めるよう求めた。騎手はレース前夜、公正を保つため外部との接触を避けるといい、当日はタクシーを利用しての「出勤」を認めているが、「帰りは必要ない」と判断した。 こうしたタクシー代は、2010年度からの2年間で3658万円を節約できたという。 JRAは、調教場や宿舎施設があるトレーニング・センター(トレセン)を茨城県美浦(みほ)村と滋賀県栗東(りっとう)市に置いている。中央競馬の場合、騎手はレース前夜は外部の人と接触しないように、競馬場かトレセンに泊まる規定になっていて、トレセンに泊まると、東京や京都など5競馬場に限り、レース日のタクシー利用を認めている。さらに、レース最終日にはトレセ