福岡県警は27日、備品のデジタルカメラを無断で持ち出したとして、小倉南署地域課の男性巡査長(31)を窃盗容疑で書類送検したと発表した。「娘の成長を高性能のカメラで記録したかった」と容疑を認めているという。県警は同日付で巡査長を停職6カ月の懲戒処分とし、巡査長は同日付で退職した。 発表によると、巡査長は昨年11月4日未明、交番の当直勤務中に同署に立ち寄り、鑑識係の作業室から新品のカメラ本体とストロボを持ち出し、同7日未明、同様にレンズを持ち出した疑いがある。 12月に署員が備品を点検した際、3点が無いことに気づき、窃盗事件とみて捜査していたところ、今年1月1日、宅配便で3点が同署に届いたという。差出人、受取人とも同署の鑑識係長名義だったが、その後の捜査で巡査長が送り返したことがわかった。「直接返す勇気がなかった」と話しているという。