【ロンドン=中沢謙介】オリンパスの損失隠し疑惑を指摘して同社の社長を解任されたマイケル・ウッドフォード氏が「解任は不当だ」として同社を訴えた裁判について、オリンパスがウッドフォード氏に1000万ポンド(約12億4500万円)を支払うことで和解する見通しになったことが28日、分かった。 ウッドフォード氏は同社の損失隠し疑惑を指摘し、昨年10月に解任された。関係者によると、ウッドフォード氏が本来受け取れるはずだった約3年半の報酬をオリンパスが支払う方向で調整している。 オリンパスは「訴訟はまだ最終段階に至っていないため、現時点ではコメントは差し控えたい」(広報)としている。