先日、両親の家で飼われていた猫が死んだ。実家が失われる前、おれも一緒に暮らしていた猫。たしかおれがまだ高校生のころにうちに来たので、20歳は越えていただろう。大往生といっていいだろう。 goldhead.hatenablog.com 猫は二匹いた。一匹は雌の「ピーちゃん」で、一昨年この世を去った。きょうだいである雄の「ミーちゃん」はそれから二年生きた。おれは一家離散のあと、猫に会いに行くこともなかった。 母がおれに、生前の「ミーちゃん」の写真をプリントしてほしいと頼んできた。ついでに、黄色かぶりしている写真を補正してほしいと。 写真は何枚かあった。そのうちの一枚が上の写真だった。日付を見ると、数年前の写真だった。おれの知っているミーだ。少し太り気味だが、顔はやけに凛々しい。直近の写真のなかのミーは痩せいて、まるで子猫に逆戻りしたかのようだった。 そして、この写真の後ろに写る本棚を見て、実家
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