9月28日号で紹介した英訳しにくい日本語の中で,「“目からうろこが落ちる”は聖書に由来しているので,辞書に直訳がでてくるのは当たり前」というコメントを頂きました。でも,欧米人だからと言って必ずしもキリスト教徒とは限りませんし,カトリック教徒が新約聖書をどこまで勉強しているかは,信者でない私にはわかりません。聖書が出典であれば直訳でOKと,必ずしも言い切れないというのが,「国際共通語としての英語」を日常の仕事に使っている私自身の実感です。 日本語で「~を湯水のように使う」と言えば,「(無尽蔵なリソースである)湯水を使うが如く,消費量を気にせずにどんどん使う」という意味ですが,水が貴重品の島国や砂漠国では「水=無尽蔵なリソース」という比喩はおそらく通用しないですよね。 ホリエモン騒動で話題になった「(人の家に)土足であがるような行為」という表現も,日本のような特定の文化を背景に持つ国で通用する