米国では与党民主党の地盤であるバージニア州の知事選で、民主党の候補が予想外の敗北を喫するなど、米国政治の動きが慌ただしくなってきました。来年の中間選挙で民主党の議席が大幅に減少した場合、バイデン政権が一気に不安定となる懸念も出ています。 それに対して野党共和党の勢いが増しています。バージニア州知事選で大勝しただけでなく、全米各地で同時期に行なわれた各地方選挙に於いて、大半の共和党候補が勝利したのです。まるで民主党の支配をひっくり返し、政権を奪還しようという勢いです。 ただ共和党の勢力が盛り上がってきた最大の要因は、何といっても「トランプ人気」です。共和党の集会は、どこへ行っても前大統領のトランプ氏に対する人気の高さが突出しています。共和党は、まるで「トランプ党」へと化けてしまったかのような変貌ぶりです。 本コラムは選挙の予想を行なうものではありませんので、その話題はこのくらいに留め、ここで